チケット不正転売禁止法まとめ

チケット転売

 チケット高額転売防止の為に警視庁と演劇関係団体が協定を結んだことが2023年10月24日にニュースになりました。警視庁はプロ野球や音楽関係の業界団体とも、同じ協定を締結しています。

 協定を結んだのはプロ野球や音楽団体の他に日本演劇興行協会、ミュージカルや歌舞伎の興行会社の松竹、東宝、明治座の3社です。

 松竹は独自にも転売禁止を厳しくうたっており、定期的に松竹の公演のチケットを転売した人が逮捕されています。

最近では10月17日に帝国劇場と日生劇場のミュージカル「エリザベート」のチケットを転売して47歳の無職の女性が逮捕されたとニュースになりました。こちらの逮捕は興行主の東宝から不正転売について相談があり発覚したそうです。

 協定ではチケットを不正転売している人の情報共有や、転売防止の注意喚起を共同で行うなどとしています。また警視庁と業界団体の相談窓口をそれぞれ一本化し、迅速な情報集約につなげるということです。

 チケットの高額転売が無くならない中でこれからも逮捕者が増えるのは確実ですね。

 私はライブに行くのが趣味で昔からたくさんのライブやフェスに参加してきました。以前はどうしても近くでアーティストが見たくて転売チケットを高額で購入したことも多々ありました。転売チケットが増える一方だった時にチケット不正転売禁止法ができました。

 今は私は転売チケットを買うことはなくなりました。人気公演の多くは特定興行入場券になり定価より高値で転売するのは違法になりました。それに伴い逮捕者も続々出て報道もされるようになりました。

 少額でも逮捕されますし、確定申告をしていないと追徴課税で税金がたっぷり取られます。また全国ネットで本名や顔も晒されるし、ネットの掲示板で叩かれもします。転売して良いことは一つもないですね(-_-;)

 高額転売チケットを買うのは違法ではありませんが、転売チケットを買うことは入場できなくなったり詐欺にあったりなどリスクが伴います。特にツイッターでの個人売買は詐欺も多いので、チケット不正転売禁止法違反以外にもチケット詐欺で定期的に逮捕されているニュースが流れます。

 最近ではチケット流通センターやチケットジャムで高額転売しているかたに警察から電話が来ているという話もありますね。定価以下での売買はもちろん大丈夫ですが、リスクが高いので高額転売は売るほうも買うほうもやめたほうがいいですね。

 買う人がいなくなれば転売する人もいなくなります。ライブに参加したい気持ちはよく分かりますができるだけ正規ルートでチケットを購入するようにしたいです。少額のチケット転売でも捕まっているかたがいるので1枚でも高額転売をしないほうが自分のためです。

◆チケット不正転売禁止法 第1条(目的)

 この法律は、特定興行入場券の不正転売を禁止するとともに、その防止等に関する措置等を定めることにより、興行入場券の適正な流通を確保し、もって興行の振興を通じた文化およびスポーツの振興ならびに国民の消費生活の安定に寄与するとともに、心豊かな国民生活の実現に資することを目的とする。

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 チケット不正転売禁止法が施工されたのは2019年6月14日です。

 下記がチケットの不正転売禁止法に抵触した人の逮捕履歴や運営側の注意喚起履歴になります。チケットの転売行為は随時逮捕されていますので絶対にやめましょう。

 現在、購入者側の罰則はありませんが入場できないケースや詐欺などのトラブルに巻き込まれるケースが多発しています。コンサートは正規ルートで入場するようにしましょう。

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以下のような行為は禁止されています。

  1. イベントの主催者の定めた価格を超えての転売(特定チケット)。
  2. 不正な手段でのチケット購入や売買(コンピュータープログラムを使用しての自動チケット購入など)。BOTなどでの購入。
  3. 転売サイトやオークションサイトでの不正なチケット転売を助長する行為。

 これらの行為に該当する高額転売は罰則が科される可能性が高いです。罰則には懲役や罰金が含まれます。

 できるだけ転売サイトから買わないほうがいいのはもちろんですが、万が一購入したいときはチケット流通センターやチケットジャムなど出品者の本人確認が必要なサイトを通して購入するほうがいいでしょう。そうすることでトラブルに巻き込まれる可能性が減ります。

 したたかなかたはライブ終了後に警察や税務署や運営などに個人情報を連絡しているかたもいるようです。そういう意味でも高額転売はリスクがつきものです。

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ダフ屋行為とチケット不正転売禁止法違反の違いって何?

違いがよく分からないよ。

 ダフ屋行為とチケット不正転売禁止法違反は明確な違いが存在します。

 ちなみにチケット不正転売禁止法が施行される前はインターネットの高額転売はグレー行為として明確な違反とはなりませんでした。その為に、高額転売が横行してチケット不正転売禁止法が成立されました。

 チケット不正転売禁止法は日本国内のインターネット上でのチケット転売行為になります。特定興行入場券(下記)が該当されます。

 こちらは電子チケットも含まれて定価を超える価格での不正転売が該当します。2回以上の定価を超える不正転売で逮捕される可能性があります。

特定興行入場券ってどんなチケット?

 最近たまに耳にする特定興行入場券ですがきちんとした定義があります。下記を参考にしてください。

特定興行入場券とは?

 チケット不正転売禁止法では、日本国内で行われる映画、演劇、演芸、音楽、舞踊などの芸術・芸能やスポーツイベントなどのチケットのうち、不特定又は多数の者に販売され、かつ、次のいずれにも該当するものが対象となります。

  1. 販売に際し、興行主の同意のない有償譲渡を禁止する旨を明示し、その旨が券面(電子チケットは映像面)に記載されているもの
  2. 興行の日時・場所、入場資格者又は座席が指定されたもの
  3. 販売に際し、入場資格者又は購入者の氏名及び連絡先(電話番号やメールアドレス等)を確認する措置が講じられており、その旨が券面等に記載されているもの

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それと確定申告をちゃんとしないといけないね。

 転売しているかたは確定申告していないかたも多数いらっしゃいます。チケット不正転売禁止法で逮捕されるだけでなく脱税で追徴課税を課されるケースもあるので注意が必要です。確定申告をきちんとしていないと無申告加算税や重加算税で税金がものすごく取られます。
 脱税に関してはチケット転売だけでなく今流行っているポケモンカード転売やその他のメルカリ等での転売についても税務署からいきなり連絡がくることがあるので確定申告はきちんと行いましょう。

 チケットの高額転売をなんとかするためにはどうすれば良いでしょうか。中には必要悪だと言って、あったほうが良いと言うかたもいます。

 しかし転売は悪いことだという風潮が世間一般的にも広がっていて転売はなくそうという意見が圧倒的に多いのが実情です。

 チケットの高額転売は公正公平なチケット取引を妨げる問題です。現在は高額転売をなんとかするために運営がいくつかの取り組みを行っています。

  1. きちんとした公式リセールの仕組みを整える

 主催者が公式に行けなくったチケットを定価で売買できるリセールの仕組みを整えることが大切です。行けなくなったかたはチケットを公式で売るところがないと転売サイトに出品して、そこの相場を見た時に高値で売買されているとついつい高値で売りたくなってしまうのが心情です。 

  1. チケット転売の禁止条項を厳しくする

 主催者がチケットの転売を禁止する条項を厳しく設定することで、高額転売の抑止力になります。主催によってはブラックリストにしたり、転売は禁止ということをアーティストが主張してチケットの高額転売の抑止力になっています。また、違反した場合にはきちんと法的措置をとることも大切です。

  1. 転売サイトの転売価格の上限を設定する

 転売サイトは現在表立っては転売を禁止していながら、転売価格を自由に設定できるようにしています。チケット流通センター(チケ流)やチケジャムなどの転売サイトで出品する場合、【定価+チケット取得に掛かった手数料】以上の金額で出品できないようにすればチケットの高額転売は減るでしょう。

  1. チケット転売サイトの規制

 チケット転売サイトが多数ある今、チケ流やチケジャムに高額転売されているチケットの主催者がチケットの出品を禁止することを転売サイトに訴えることは効果的だと思います。

 実際に福山雅治さんやTWICEなど転売サイトから消えて出品できなくなったアーティストが多数あります。このように主催者から転売サイトに出品禁止の働きがけをすればチケットの高額転売は減るはずです。

 ただしその分X(ツイッター)などの個人売買が増えてくる可能性があります。個人売買は詐欺やトラブルに巻き込まれる可能性が非常に高いので注意しましょう。

 これらの取り組みを行うことでチケットの高額転売をある程度減らして公平公正にチケットがライブに行きたい人に行き渡るようになることができると思います。ただし今のところ完全になくすことは難しいため、公正なチケット取引を実現するためには主催者や個人の協力が必要です。

人気公演のチケットを正規ルートで手に入れるのって難しいんだよね。行きたい気持ちも分かるけど法律やルールを守って取り引きしないといけないね。

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