チケ流やチケジャムでのランダム配布はチケット不正転売禁止法には抵触しないのか？

　SixTONESなど旧ジャニーズや韓流の人気チケットでチケット流通センターやチケットジャムでランダム配布という売り方がよく見られます。

　名義をたくさん保有してその中で一番良い座席を自分で確保して、その他の座席を購入者に高値で売る行為です。

　すり替えが行われて購入者は後方の席になることがほとんどです。

　人気チケットの場合は相場に沿った高値で転売されることが多いですが、キャパが広すぎる会場などの場合は格安で購入できることもあります。

　残りをランダムに配布にするのは出品者的には手間が省けて良いというメリットもありますね。

　良心的な出品者のかたですとランダム配布でも定価で売るかたもいますが、倍率が高い人気公演では定価以上で売られることが多いです。価格によってはファンクラブの年会費を差し引いても大きな利益がでます。

　転売チケットを購入したファンは高値で購入しても後方席になることがほとんどで、本人確認やランダムエラーなどで入場できない可能性もあるという購入者側にはデメリットが多い行為です。

　また説明欄には本人確認などで入場できなくても返金しませんという但し書きが書かれているものも多いです。

　これはそもそもチケ流やチケジャムの規約違反になるかとも思いますが・・・。

　こういった行為はチケット不正転売禁止法には抵触しないのでしょうか。

　下記の政府広報オンラインのホームページにも記載がありますが、チケット不正転売禁止法の定義は『特定興行入場券を不正転売すること』になりますので定価以上で不正に転売しているということで犯罪になる確率が高いと思います。

　また場合によっては詐欺罪で逮捕されるケースも過去にはありました。詐欺罪で逮捕されるのは特殊なケースですがチケット不正転売禁止法に当たるのは分かりやすいですよね。

　ちなみに定価以下で販売する場合はチケット不正転売禁止法の違反にはなりません。定価より高い価格で転売される場合が違法となります。

　当たり前の話ですが、そもそも他人の名義なので本人確認やランダムエラーなどで入場できない可能性もあります。

　チケットは行かれるかたの名義で正規ルートで購入することが一番安全です。特に最近は運営側も転売チケットに敏感になって本人確認をする公演も多くなっています。

　違反したときの罰則は1年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金又はその両方が科され、最近はニュース等で報道も多くされて、多くのかたが捕まっていますので売るほうも買うほうも気を付けたほうが良いですね。

　場合によっては詐欺罪で逮捕されているケースもあります。

　チケット流通センターやチケットジャムなどは本人確認をしているのでツイッターなどでの個人売買よりはまだ安心できるかもしれませんが、違反行為であることに変わりはありません。

　買うほうには罰則がありませんが、入場できなかったりトラブルに巻き込まれるリスクは常にありますので気を付けてください。